生活習慣病とは?
油っこいものが大好きで野菜嫌い、寝転がってテレビを見ながらスナック菓子のオンパレード、ゲームや深夜番組が大好きでいつも寝不足、歩くのもおっくうなど、こんな生活を続けているともれなく、ザ・生活習慣病になってしまいます。日本人の死因のベスト3といわれる三大疾病のうち、心疾患と脳血管疾患を引き起こす原因にもなっていて、その他、生活習慣病と呼ばれる疾病には、糖尿病・脳卒中・心臓病・脂質異常症・高血圧・肥満などがあります。
<糖尿病> 血糖値(血液中のブドウ糖の量)を下げる働きを持つホルモン=インスリンの働きが悪くなり、血糖値が上がる病気です。
<脳卒中> 脳の血管がつまったり(=脳梗塞)、破れたり(=脳出血)して、その先の細胞に栄養が届かなくなり細胞が死んでしまう病気です。体のマヒや、言葉が話せなくなったり、ものが飲み込めなくなるなどの障害が残ったり、場合によっては死亡する場合もあります。
<心臓病> 生活習慣病としては、虚血性疾患(=狭心症・心筋梗塞)があり、心臓に血液が送られなくなって、酸欠や栄養不足によって細胞が死んでしまう病気です。
<脂質異常症> 血液中の脂質(コレステロール・中性脂肪・リン脂質・遊離脂肪酸)が増えすぎる、あるいは不足する病気です。そのまま放置すると動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。高血圧とは、血液が血管の中を通るときにかかる圧力の数値が高い病気です。放置すると動脈硬化につながり、心臓病・脳卒中の原因となります。(*2007年7月に高脂血症から改名)
<肥満> 体内の脂肪が一定以上多くなった状態をいい、BMIという計算式によって判定します。生活習慣病全般につながりやすく、特に脳卒中や心臓病の大きな危険因子となっています。
ガン(悪性新生物)
診断されただけで、もう先は長くないとガックリきちゃう。ガンにはそんな強烈なインパクトがあります。早期発見・早期治療が叫ばれ、見つかり次第、すぐに手術+放射線治療 or 抗がん剤。これがもう治療の王道のようになっています。でも、先ごろ亡くなった十八代目中村勘三郎さんや、古くは元フジテレビアナウンサーの逸見政孝さんのように、手術したとたんに亡くなった方も多くいらして、どんな治療が果たして良いのか、現状においてもなかなか難しいところがあります。
厚生労働省が発表した平成22年人口動態統計月報年計によれば、日本人の死亡原因の第1位は悪性新生物(ガン)であり、昭和56年以降1位を続け、平成22年では全死亡者の3人に1人が悪性新生物で死亡していると報告しています。
ガンとは、細胞が生体の制御から離れ、自ら増殖して腫瘍細胞となり、その後、成長し、周囲へ増殖して広がったり、転移によって、死に至らしめる悪性の腫瘍をいいます。
ガンの原因としては、食生活や運動などの生活習慣や環境(仕事・住居)など、さまざまにいわれていますが、内的あるいは外的要因によって発生した活性酸素が細胞、遺伝子を傷つけることにより、ガンを引き起こすとされています。
その他
活性酸素はあらゆる疾病を引き起こすとされていますが、三大疾病以外にも、不摂生な生活や有害な物質の摂取によって引き起こされる肝機能障害、高齢になるほど発症しやすい白内障といった、年齢を経るにしたがってかかりやすいこの2つの疾病についてみてみましょう。
<白内障> 目のレンズの役割を果たしている水晶体が濁り、光を通しにくくなって視野が狭くなり、場合によっては失明してしまう病気です。光を使ってものを見るため、常に紫外線にさらされていることになり、これによって水晶体のたんぱく質が酸化し、目に障害が生じるのです。
<脂肪肝・肝炎・肝硬変> 代謝機能・解毒機能・胆汁の合成という重要な役割を果たす肝臓。代謝と異物除去という機能を持つため、常に活性酸素を生成・消費しています。そのため、アルコールの過剰摂取、化学物質などの異物の摂取など、過剰な活性酸素の発生を日常的に繰り返す生活を続けていると、肝臓に負担をかけて傷害をおうと、脂肪肝・肝炎・肝硬変などの病気を引き起こす原因となります。
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