時計と笑顔

 

 

精米所の柱にかけられたこの時計。

 

有限会社さんらいすが設立されて

 

21年間ずっと時を刻んでいます。

 

電池なんですけどね。

 

 

 

先日ふと時計を見上げると・・・。

 

秒針が「12」から「3」まで1秒を正確にチクタク刻むと

 

ストンと「6」におちます。

 

今度は「6」と「7」の間をいったりきたり。

 

最後に「7」から「12」までを1秒ずつ正確に行進します。

 

 

それを社長にいうと

 

「そうなんだよ。おかしいんだよ。」って

 

ニコニコしながら教えてくれて。

 

 

普段は話しかけても返事してるんだかしてないんだか

 

わからないような小さな声で。

 

一日中、ムスーーーーーっとしてる愛嬌のない父。

 

食事すれば私の目の前に座りながら

 

ため息をついて下を向いてご飯を食べる。

 

 

 

そんなんで人生楽しいの!?って

 

毎日言いたくなるんですけどね。

 

性格上、仕事のことで頭がいっぱいなのでしょう。

 

見て見ぬふりをするしかないのです。

 

 

 

そんな父の笑顔がみれたのは久しぶりで。

 

もちろん孫と遊んでいる時は笑うのだけど、

 

娘の私との会話で笑顔は極めて稀です。

 

 

 

「この時計な、あっちの電子時計と計ってるんだよ。

 

すごいんだぞ。ちゃんと動かないのに合計の時間は一緒。

 

狂わないんだよ」

 

って、あまね(6歳)の七五三以来の笑顔。

 

 

 

家族の笑顔がみられるのはとっても幸せ。

 

そんなんで笑ってくれるなら家中の時計を

 

ぜーんぶからくり時計にするのに(笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です